日本フェムテック協会認定資格1級
フェムケアコース講座概要
プロジェクト推進コースは、認定フェムテックエキスパート講座(認定資格2級)を取得された方が、より実践的にフェムテックプロジェクトを推進するために、様々な視点でフェムテックを学んでいただく講座です。女性特有の心と体の不調やその対処法・予防法を学びます。また、「LGBTQ+と企業」「フェムテック市場」「法律」「ウェルビーイング」「防災」などフェムテックを幅広く捉えます。新たに、「地方創生とフェムテック」「フェムテック事業のフレームワーク」の講座を追加したことで、より視座を高め、プロジェクトの推進力を鍛えます。
講座内容/講師プロフィール ※敬称略
■ コメディカル、セラピスト、インストラクターの役割について
■女性のヘルスケアの基礎知識
人生100年時代と言われていますが、女性が、元気で楽しく生活でできる健康寿命は、まだ80歳。男性も女性も男性ホルモンと女性ホルモンを両方持っていますが、分泌量や分泌割合・分泌の周期などに性差があります。性ホルモンの分泌の性差を理解して、女性ホルモンのアップダウンに影響を受ける女性の各ステージにおける健康課題とその対処法に関して概説を行います。
関口 由紀
女性医療クリニックLUNAグループ
理事長
女性泌尿器科医師
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山形大学医学部医学科卒業、横浜市立大学大学院医学研究科修了、日本大学グローバルビジネス研究科修士課程修了。2006年横浜元町女性医療クリニック・LUNA開業。現在は、50歳未満の女性をスピーディーに診察する女性医療クリニックLUNA横浜元町と50歳以上の女性の心身のエイジングケアを行う女性医療クリニックLUNA ネクストステージを主宰。現在はグループ理事長。医学博士、経営学修士、横浜市立大学客員教授、日本泌尿器科学会専門医、日本東洋医学会専門医、日本性機能学会専門医、日本排尿機能学会専門医。著書に「トイレが近い」人のお助けBOOK(主婦の友社)、女性のからだの不調の治し方(徳間書店)、セックスにさよならは言わないで、悩みをなくす膣ケアの手引き(径書房)ほか多数。
■SRHR ―セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツー
性と生殖に関する健康と権利についての課題を概説し、様々なライフプランの選択肢があること、ブライダルチェックや不妊検査・治療の保険適応についても詳しくお伝えします。
池袋 真
一般社団法人日本フェムテック協会 理事
女性医療クリニックLUNA 産婦人科医師
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日本産科婦人科学会産婦人科専門医、GID(性同一性障害)学会認定医、日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医、日本思春期学会性教育認定講師、女性のヘルスケアアドバイザー。女性医療クリニックLUNAで婦人科外来・トランスジェンダー外来を担当。 産科・婦人科診療からジェンダーに関することまで、”あらゆるジェンダーに平等な医療を”を心がけて、診療を行っている。
■女性特有の疾患への対応について(ピル、HRT、子宮頸がん・HPVワクチン)
2級の応用編として、低用量ピル(OC・LEP)、更年期の治療の実際と、子宮頸がん、HPVワクチンの現状についてお話しします。これらは女性にとっても、女性活躍を考える企業にとっても知っておきたい知識です。月経や更年期は個人差が大きく、職場では、個々への対応が必要です。個人としても、企業としても、女性特有の疾患についての理解と対策を深めるきっかけとなる要素をお伝えします。
小野寺 真奈美
女性医療クリニックLUNA横浜元町 副院長 産婦人科医師
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久留米大学医学部卒業後、2019年12月より現職の女性医療クリニックLUNA婦人科にて診療。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本女性医学学会認定専門医、日本医師会認定産業医、女性のヘルスケアアドバイザー。産婦人科を中心に女性の一生に寄り添うホームドクターを目指して診療を行っている。
女性のライフステージに応じた受けるべき検診・健診とは? ~予防と早期発見のために~
女性は男性とは異なり、ライフステージにおいて女性ホルモンの分泌の大きな変動があり、世代によってかかりやすい病気や不調が変わります。そのため、男性とは異なる健康チェックが必要です。女性特有の検診、健診には何が必要なのかを考えます。また、検診には受けることによる不利益が伴うものもあります。メリットが上回る検診とは?検診のエビデンスとは?についてもご紹介します。
増田 美加
一般社団法人日本フェムテック協会 理事
女性医療ジャーナリスト
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エビデンスに基づいた健康情報&患者視点に立った医療情報について執筆、講演活動を行う。乳がんサバイバーでもあり、がんの啓発活動を行う。著書に『医者に手抜きされて死なないための患者力』(講談社)、『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)、『もう我慢しない!おしもの悩み』(オークラ出版)ほか多数。
■ライフステージごとの女性のメンタルウェルネス
女性のメンタルヘルスは、ホルモン変動と密接に関わっています。本講義では、月経前症候群、産後うつ、更年期など、女性特有のメンタル不調のメカニズムとその対策を心身医学の視点から解説。不安や抑うつへの対処、受診の目安や薬物治療やカウンセリングなど、支援に必要な実践知識を学びます。
小野 陽子
AAsdots GINZA
産婦人科医
心療内科医師
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岩手医科大学医学部医学科卒業。
聖路加国際病院 女性総合診療部、東邦大学医療センター大森病院心療内科を経て、対馬ルリ子女性ライフクリニック勤務。
<資格 その他>
医学博士、日本産科婦人科学会専門医、日本女性心身医学会認定医師、日本心身医学会「心身医療専門医」(産婦人科)、日本女性医学会女性ヘルスケア専門医、産業医、健康スポーツ医、合同会社Addots GINZA 役員、NPO女性医療ネットワーク理事
女性のこころとからだの両輪に繋がり部分にあるトラブルを患者様と共に一緒に考え、より良い形に変えていく医療を目指しています。
また、 産婦人科、心療内科のそれぞれの学びから、女性のトータルヘルスケアを提供できる場所作りの種を植えています。
■ フェムテックと睡眠
睡眠の質は、女性の心身の健康と深く関わっています。本講義では、女性ホルモンの変動が睡眠に与える影響をライフステージごとに解説。月経・妊娠・更年期など、それぞれの時期に起こりやすい睡眠問題とその対策について、セルフケアと医療ケアの両面から学べます。働く女性の睡眠支援にも役立つ内容です。
井坂 奈央
医療法人社団ウェルエイジング Dクリニック東京ウェルネス
睡眠センター長
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埼玉医科大学医学部医学科卒業。東京慈恵会医科大学附属病院にて、日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会専門医、日本睡眠学会専門医として長年にわたり睡眠障害の診療に携わってきた。
現在は、Dクリニック東京ウェルネスの睡眠センター長として、主に睡眠時無呼吸症候群の治療を行っている。
所属学会は日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会、日本睡眠学会、日本口腔・咽頭科学会。
■ フェムテックと運動
加齢や分娩による骨盤底の変化は、女性のQOLや就労継続に大きく影響します。本講義では、理学療法士の視点から、女性の身体の変化とそれに対する運動介入の重要性を解説。骨盤底機能の変化や臓器脱リスクに関する最新知見をもとに、医療現場や支援者が理解しておくべき知識を学びます。
田舎中 真由美
フィジオセンター センター長
理学療法士
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臨床経験29年以上の理学療法士。2003年保険外リハビリテーション施設フィジオセンターを立ち上げ、2021年に東京慈恵会医科大学附属病院内に大学病院初の保険外リハビリ施設として移転し、現在に至る。
運動器・健康増進の認定理学療法士を有しており、産前産後の骨盤周りのゆるみや痛み、更年期前後での頻尿や尿漏れ、骨盤臓器脱などの骨盤底機能障害等、女性のライフステージ毎に起こりうる健康問題に対する運動指導を専門としている。
■ フェムゾーンケアの意義
閉経を迎える女性の約半数が影響を受けるGSM(閉経関連尿路性器症候群)をご存知ですか?この講義では、泌尿器科専門医が女性の“フェムゾーン”に起きる変化とその予防ケアの重要性を解説します。尿トラブルや性交痛、腟の乾燥などQOLに直結する問題への対処法、骨盤底筋の鍛え方やセルフケアの実践ポイントを、医療とライフスタイルの両面から学びます。
関口 由紀
女性医療クリニックLUNAグループ
理事長
女性泌尿器科医師
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山形大学医学部医学科卒業、横浜市立大学大学院医学研究科修了、日本大学グローバルビジネス研究科修士課程修了。2006年横浜元町女性医療クリニック・LUNA開業。現在は、50歳未満の女性をスピーディーに診察する女性医療クリニックLUNA横浜元町と50歳以上の女性の心身のエイジングケアを行う女性医療クリニックLUNA ネクストステージを主宰。現在はグループ理事長。医学博士、経営学修士、横浜市立大学客員教授、日本泌尿器科学会専門医、日本東洋医学会専門医、日本性機能学会専門医、日本排尿機能学会専門医。著書に「トイレが近い」人のお助けBOOK(主婦の友社)、女性のからだの不調の治し方(徳間書店)、セックスにさよならは言わないで、悩みをなくす膣ケアの手引き(径書房)ほか多数。
■ フェムゾーンケア
フェムゾーンの正しいケアは、女性のQOL向上とトラブル予防に直結します。本講義では、理学療法士の視点から骨盤底や腟の構造、閉経に伴うGSM症状の仕組み、保湿や骨盤底筋トレーニングなど具体的なケア法を学びます。自分でできる予防ケアや現場でのアドバイスにも活かせる内容です。
笹岡 愛加
理学療法士
女性医療クリニックLUNAネクストステージ勤務
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2006年高知県の総合病院で理学療法士として勤務。フランスやアメリカの骨盤底リハビリテーションに関する研修を受講。2019年より現職の女性医療クリニックLUNAで診療開始。日本理学療法士協会ウィメンズヘルス・メンズヘルス部門YouTube「尿失禁症状の予防・改善のための骨盤底筋トレーニング」NHK「あさイチ」女の相談室6月1日放送等、多数出演。日本理学療法士協会、日本老年泌尿器科学会、間質性膀胱炎研究会、日本排尿機能学会
■ フェムテックと食事・栄養
女性のライフステージに応じた食と栄養は、心と体のバランスを支える基盤です。本講義では、栄養不良ややせすぎ、骨密度低下のリスクなど日本の女性が抱える課題とその背景を明らかにし、栄養支援の可能性や実践方法を紹介。フェムテック×栄養の新たな視点を得られる内容です。
本田 由佳
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科
特任准教授・女性健康科学者/博士(医学)
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元東京大学 大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 母性看護学・助産学分野 客員研究員、元国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター研究員。
順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科卒業。新体操選手として自ら経験した極端なダイエット、妊娠・出産・子育てがきっかけで女性健康科学者となった。2012年7月まで(株)タニタ開発部研究員として、女性や子ども、J1・J2サッカーチームのコンディショニングサポート・身体組成の研究や睡眠計の開発等を行った。現在は、大学以外、産科婦人科舘出張 佐藤病院にも所属し、エンターテイメントとテクノロジーを掛け合わせた3eウエルビーイング健康教育ツール/骨育教育プログラムの開発・研究をしている。夢は「女性と子どもの健康力をあげて日本を元気にすること」。
■ ホルモンバランスとスキンケア
女性ホルモンの変化は、肌にも大きな影響を及ぼします。本講義では、皮膚の構造とホルモンの関係を解説し、思春期・妊娠・閉経期などライフステージごとの皮膚トラブルとその対策を学びます。乾燥、ニキビ、肝斑、肌荒れ…年齢や体調に応じた正しいスキンケア方法を、医学的知見に基づいてわかりやすく解説。美容にも健康にも役立つ内容です。
慶田 朋子
銀座ケイスキンクリニック 院長
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日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医。1999年、東京女子医科大学医学部卒業、同大にて皮膚科助手、美容クリニック勤務などを経て、2011年に銀座ケイスキンクリニックを開設。最新の医療機器と注入治療をオーダーメイドで組み合わせ、「切らないハッピーリバースエイジング」を叶える美容皮膚科医として多くの患者から厚い信頼を得ている。皮膚の働きや美肌に役立つスキンケア、生活習慣などの分かりやすい解説が人気で、TV、雑誌、ウェブなど多方面で活躍中。学会や論文などで、新しい皮膚科学を常に学び続け、発信を続けている。著書「女医が教える、やってはいけない美容法33」(小学館)など。
■まとめ・フェムケア(female care)で
押さえておきたい大切なこと
女性の心と体をトータルで支えるために、いま知っておくべきフェムケアの要点を凝縮。本講義では、全講座の重要ポイントを総復習しながら、女性ホルモン・メンタル・栄養・スキンケア・がん検診・SRHRなど幅広い視点を再整理します。日常のセルフケアから職場や社会での支援まで、すぐに使える知識とリテラシーが身につく、フェムケア実践者のための総まとめ講義です
増田 美加
一般社団法人日本フェムテック協会 理事
女性医療ジャーナリスト
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エビデンスに基づいた健康情報&患者視点に立った医療情報について執筆、講演活動を行う。乳がんサバイバーでもあり、がんの啓発活動を行う。著書に『医者に手抜きされて死なないための患者力』(講談社)、『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)、『もう我慢しない!おしもの悩み』(オークラ出版)ほか多数。